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騒音防止対策

      機 能 性能
騒音対策 防音対策 遮音材 空気伝播音を遮断する 音エネルギーの反射 透過損失
吸音材 空気伝播音を吸収する 音エネルギーの吸収 吸音率
防振対策 防振材 固体伝播音を遮断する 振動エネルギーの吸収 ばね係数
制振材 固体伝播音を吸収する 振動エネルギーの反射 損失定数
  • 騒音を、音源からわれわれの耳に達する経路によって分類すると、2つに分類されます。
    空気伝播音 = 空気中を振動の伝わってくる音(空気を媒体として伝播する音)
    固体伝播音 = 固体中の振動の形で伝わってくる音(たとえば、建物の構造に伝わった衝撃による振動が、伝播した先の壁・天井・床を振動させ、音となって現れるもの)
  • 空気伝播音の対策には、遮音材・吸音材・消音器が、
    固体伝播音の対策には、防振材・制振材が使用されます。
  1. 遮音材:
    • 比重の高いものを厚く使用します。
      スキマをつくらないようにします。吸音材を併用すると効果的です。
      同一重量では1層より2層または3層にし中間空気層を設けた方が効果は大きい。
    • 鉄板、鉛板、コンクリート、スレート、ブロック、防音セメント(トンボNo.5750シャ音ハードセメント)、軟質遮音シート、遮音鋼板など。
    • 鉛板(0.5t~1t)は高密度で遮音性能は優れていますが、しわになりやすく、垂直部では、自重でずれ落ちるのを防ぐ必要があります。200℃以下で使用。オーステナイト系ステンレスあるいはニッケル合金鋼配管には使用しないこと。
    • 軟質遮音シートがよく使用されます。
  2. 吸音材:
    • 粗雑な表面・連続気泡の軽いものを厚く使用します。
    • グラスウール、ロックウール、軟質ウレタンフォーム、イノアックカームフレックスFシリーズ、ブリヂストンVDフォーム、フェルトなど。
    • 保温と防音を兼ねる時には、ロックウール並びにグラスウール保温材を使用します。両者とも保温材であり吸音材であるため保温と防音を兼ねることができます。
    • 吸音材料の性能は吸音率で示され理論的には0~1の範囲です。0は完全反射、1は完全吸収です。
    • ロックウールやグラスウールのような多孔質材料の吸音特性の特徴は以下の通りです。
      1. 吸音率は周波数の増加とともに大きくなり、中高音域から高音域にかけて高い吸音率を有する。
      2. 材料の厚さが厚くなるほど吸音率が大きくなる傾向がある。
      3. 背後空気層を増すと、低音域まで広い周波数範囲にわたって吸音率を大きくすることができる。

    吸音性能評価方法

    種類 垂直入射吸音率 残響室法吸音率
    項目
    日本工業規格 JIS A 1405 JIS A 1409
    概 要 入射音と反射音の干渉を利用して吸音率を求める。

    測定が簡単で、研究開発や材料評価に適している。
    吸音材料の有無による残響室内の響き(残響時間)の変化より求める。

    入射波がランダムな方向から入射してくる方法で実際の状況に近い。
    <注意>
    1. 同一吸音材料を測定した場合、一般に残響室法吸音
      率の方が垂直入射吸音率よりも上回る傾向にある。
    2. 残響室法吸音率は100%を越えることがあり、試験
      機関によるデータ表示に注意が必要。
  3. 防振材:
    • 防振ゴム、防振パッド、金属バネなど。
    • 防振パッドは寸法をカットして敷くだけですので簡便です。
  4. 制振材:
    • 振動減衰材またはダンピング材ともいわれます。
    • 振動状態をよくつかみ、振動のいちばん大きいところから貼っていきます。
    • ゴム、制振張付材料(カームフレックスRZ、ブリヂストンLRダンパー)など。吸音性を有した制振材としては、カームフレックスF-140があります。
    • 制振鋼板、制振外装板など。
  5. 消音器:
    • 音の吸収、反射、干渉等を利用して空気伝播音を減衰させるもので、サイレンサーまたはマフラーともよばれます。

周波数による音の聞こえ方

同じ音圧レベルの音であっても、音の周波数の違いによって異なる大きさの音として認識されます。同じ音圧レベルになるように調節してある125Hz,250Hz,500Hz,2000Hz,4000Hzの5種類の音について考えると、125Hzの音よりも250Hz,250Hzより500Hzの音の方がうるさく感じます。500Hzと2000Hzの音ではほとんど変わりません。4000Hzの音は一番聞こえにくい音です。

 

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